2019年5月28日放送の崖っぷちボンビーガールとして
ペットの油絵を描く画家のりこにっくさんが紹介された。
内容はネットからの注文でのオーダー制で
ペットレスなどで悩む飼い主さんなどワンちゃんや、
猫ちゃんなどのペットの絵を提供するが大赤字という事。
放送をみた視聴者さんからはTwitterなどで
「安すぎる。もっと値上げすべき」という声が多く。
一部見ている視聴者からしたら
「自業自得」という声も出ていた。
その放送時の価格設定というのがコレ。
私は経営者、起業家、コンサルタントとしての目線から
「その通り!」というのが結論です!
私自身、彼女の人の良さに応援し成功してほしい気持ちから
Twitterへコメントを入れさせていただきました。
その後の投稿を少し目を通してみると…
人気テレビ番組の影響で注文が1000件になったという!
しかしよく考えて欲しい。
この注文数というのは巨大マスメディアでの露出であって
一時的な宣伝効果にしか過ぎないという事です。
本来りこっくさんが運用している
マーケティング力というのは月に4,5件の注文でしかない。
何が言いたいかというと
「運営維持が自分では出来ないという事」
なのでお節介ではあるでしょうが、
しっかりマーケティングを学んで欲しいと伝えました。
しかも価格単価が平均7000円ほどの商品であり、
1つの作品の生産力が圧倒的に割に合わない。
実際に1000件以上の注文となっているが、
1,000×7,000円=700万円しかないのだ。
700万といえばスゴイ金額に思えるかもしれないが、
この1000件の注文をさばくのに彼女は何カ月、
または数年かかるかもしれない。
これを1年半ほどでさばききったとして
年収計算でいえばザっと300~400万です。
もちろん個人事業なので税金もその翌年には
結構な額を支払う必要も出てきます。
更に言えば油絵の作品を作っていくためには
もちろんの事、材料の維持費がかかる。
知らない方も多いかもしれないが、
油絵の絵具なんかは意外に価格が高いものです。
実際に私の嫁はハンドメイド作家をしているので
その部分でも安易な価格設定は運営の危機になるので
夫婦そろって早く気づいて欲しいと願っております。
もちろんそれまでに予約がいつまでもあるわけもなく、
商売をしている方ならわかると思うが、
この中の3割から4割は期間が延びるようならキャンセルとなる。
その後に思い出して注文してくれるかと言えば、
その頃には「忘れられている」というのが現実だ。
その「忘れられてる」を回避する為に
商売されてる個人、店舗、起業はしっかりとした
マーケティングを駆使して広告や発信をしている。
とはいえ、これは彼女だけの事ではなくて
今の時代はインターネットを活用して
個人でビジネスなどで稼ぎやすい時代だ。
しかしこういった価格や価値への考え方などの
マインドセットなど学習投資を行っていると
これほど稼ぎやすい時代にもったない人が多くなる。
価格の低さは本人の先見性やリテラシーの低さだったり
自分の価値を低くしている環境の影響も大きい。
例えば時給750円から860円くらいが
日本の最低賃金に地区別で指定されているが、
多くの方がこれにもっと疑問を持つべきだと思う。
私のようなコンサルタントにもピンからキリあるが、
2~3時間の講演やコンサルで10万から200万はする。
世界的に有名な方なら数十億円の価格にもなる。
つまりその人の時給は億を超えているのだ。
しかし、それだけの価値があることを
最初に誰が決めると思いますか?
それはその本人が決めなくてはならないんです。
それは自信であり信念であり経験値であり知識です。
この画家の彼女を例すれば、
世間一般の方でさえも「安すぎる」と言ってる。
これは逆に画家の業界で戦っている他の方達にも
悪影響と言えるものでもある。
何故なら一般の方達がこの値段が相場となってしまうと
この業界で食べていける個人はいなくなるならです。
人が丹精込めて手作りで創った革製品のバッグなら
例えばエルメスであれば40万から300万しますよね?
これが車であればロールスロイスやフェラーリなら
1500万から5憶くらいしますよね?
たしかに一般には、大企業が大資本で工場で生産して
価格を下げて一般的な消耗品などは手ごろな価格で出します。
それとこの丹精込めた人の手で仕上げた芸術だったり
血の通ったコンテンツというものを同じにしてはいけない。
単純な安売りはその物事に対しての冒涜になりかねない!
これを読んであなたが好きなことで生きていくとか、
やりたい事を仕事にしたいとか夢があるのであれば
しっかりとマーケティングやビジネス、経営脳を養い
学んでいってほしいと心から願いっています。
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